REASON FOR STARTING

使わなくなった宴会場をワーケーションスペースへ。
南あわじ市の老舗民宿「寿荘」が目指す、再生と挑戦。

兵庫県の淡路島最南端に位置する、南あわじ市。
丸山・阿那賀地区は、眼前に穏やかな瀬戸内海を臨む、海辺の田舎町です。
そんなのどかな町にある民宿「寿荘」。創業約50年の老舗宿です。
地元の人から愛され、オープン当初は連日大勢の宴会客で賑わっていた寿荘ですが、
時代の流れとともにエリア全体の産業がゆるやかに衰退。
さらに、2020年、新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態が起こり、状況は一変。
社会全体を覆う自粛ムードに宴会客はゼロになり、宿泊客も激減してしまいました。
どうにかしないといけない、と家族で話し合うもなかなか有効なアイデアは浮かびません。
「これからどうなってしまうのだろう......」
そんな思いで過ごしていたあるとき、寿荘の女将さんは知人である南あわじ市職員の紹介で
パンスール（RINC運営会社）と繋がります。
何度も相談を重ね、女将さんは新しい挑戦を決断。
寿荘の宿泊機能はそのままに、
コロナの影響で使わなくなった宴会場をリニューアルし、ワーケーションスペースとして再利用することに決まりました。

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リニューアルが決まると、次の課題は売り上げが落ち込む中での「改装費用」でした。

そこで、南あわじ市との協力の元、国からの補助金、地方創生テレワーク交付金（現 デジタル田園都市国家構想交付金）を
使うことで改装費用を軽減し、初期投資を抑えて改装できました。

コワーキングスペースを旅館内につくることで、
これまで売り上げの大半を占めていた休日の利用客に代わり、平日に利用するビジネスユーザーを取り込み、
売り上げが大きく回復しました。
旅館業は今までと同じ寿荘が運営し、平日のビジネスユーザーの集客はパンスールが担う。
お互いの長所を生かして協力することで、寿荘の負担も少なく、現在も旅館業を継続できています。

パンスールは、これからも寿荘だけではなく「魅力があるのに廃業の危機にある旅館を救う事業」を展開し続けます。